少し前に不動産会社を創業して8年の
若手(といっても私と同い年)社長との面談があった。
独立前は大手住宅流通会社で10年以上トップ営業マンだったらしい。
40歳になる直前に、前社の社員数人を引きつれて
前途揚々での独立に踏み切った。
実際に独立して数年間は社長自身がプレーヤーとしてつくる業績で
会社は順調に伸びていった。
しかし社員数が10人を超えたあたりから業績の伸びが鈍化し
社員数20人をピークに、ここ数年社員数は10人前後を
いったり来たりしている状況らしい。
不動産業に限らずトップセールスマンがスピンアウトして
起業するというケースは珍しいことではない。
いやむしろそれが一般的なのかもしれない。
結論から先に言えば経営という仕事は営業マンの仕事の延長線上には無い。
営業マンは専ら自らがプレーヤーとして商品を売る。
それに対して経営者には営業だけではなく「ヒト・モノ・カネ・システム・・・・。」
など多岐にわたるチャンネルが必要になる。
営業の面においても経営者は、自らが営業することよりも
営業マンが商品を売る仕組みをつくる事が中心になる。
「仕組みをつくる」という意味は、
・他社より優良な商品を収集する。
・他社より優良なサービス、システムをつくる。
・営業マンが売りやすい環境をつくる。
・営業マンが頑張って売ろうという気持ちを持たせ続ける。
などマネジメントの仕事だ。
自分自身がトップセールスだったという成功体験があるとどうしても
人に任せるより自分がやった方が、より早くいい結果が生まれるとの思い込み
が強くチームで営業するという方向に踏み出せないパターンが多い。
確かに自分よりも営業スキルの低いメンバーに仕事を任せるというのは
「靴の上から足をかく」ようなイライラ感がある。
しかしそこを超えていかないことにはワンマン営業マンの会社
から脱却できていかない。
マネジメントとは「忍」なのだ。
書店に行くとマネジメント関連の書籍がビジネスコーナーを大きく陣取っている。
マネジメント・・・・・時代を超えて経営者の永遠の課題だとおもう。