夢の実現のために走り続けてきた高橋尚子選手に
マラソンの女神は微笑まなかった・・・・。
「やっちゃいました〜」と試合後の記者会見での第一声。
わざと明るく振舞う姿にその胸中を察すると
胸が締め付けられる思いがした。
おそらく8月に膝にメスを入れた時点で今日の結果はある
程度予測していたのではないか・・・。
2年ほど前、高橋選手とチームQのメンバーとで
ディナーをご一緒する機会に恵まれた。
高橋尚子選手がシドニーで金メダルを獲得する前からの
大ファンだった私は夢見心地でその席に着いた。
間近で接すると、ファンという気持ちよりも彼女の人間としての生き方を
リスペクトするという気持ちのほうが強くなった。
彼女は間違いなく世界のトップアスリートだ。
しかし一流選手にありがちなクールでストイックなオーラを放っているわけではない。
いうなれば「自然体の求道者」とでも言うか会話をするというよりは
感じたことを相手に説くといった独特な雰囲気を持っている。
特にシドニー五輪以降の逆境の時にマラソンという媒体を通して
自身の感じたことをメッセージとして世の中に発信するという使命を
持ち始めたように感じる。
高橋選手は勝ち負けを超越した価値観でマラソンに臨んでいたのではないか。
北京への夢は潰えてしまったが、むしろ今回の名古屋国際女子マラソンを経て
高橋尚子選手はますます、大きな人間になるのかもしれない。
がんばれQちゃん!!!
そしていつも我々に勇気を与えてください。