ピタットハウスの本部として重要な仕事のひとつに店舗臨店がある。
当社のスーパーバイザーはTOPS(Trainers 0f Pitathouse Shopの頭文字をとって)と呼ばれている。
若手からベテランまでそれぞれ個性あるスタッフだが全員が宅建主任者で構成されている。
ここの層の厚さがピタットハウスネットワークの強みであると同時に
人材のピタットハウスを具現化するために鍵を握るセクションだ。
一回の臨店で高いパフォーマンスを実現するためにネットワーク内の情報統制や
社内におけるナレッジマネジメント(知の共有)など当社独自の科学された工夫が施されている。
またコーチングスキルの向上のためにTOPS全員の定期研修も欠かせない。
TOPSの話題になるといつも10年ほど前、私がスターツ社でピタットハウス事業の担当役員として
その近代化に向け始動した頃の話を思い出す。
当時は割りと頻繁にスターツグループの創業者である村石久二(当時社長、現会長兼グループCEO
以降会長と表現する)と一緒に店舗を臨店する機会に恵まれていた。
駆け出しの頃から会長には仕事はもちろん、それ以外の分野に関しても
あらゆることへの薫陶をダイレクトに受けてきた。
そんな我々の世代は会長とのマンツーマンの仕事は緊張感あふれる時間である。
或る日、首都圏の某店舗への訪問時、店に入ったとたん会長が開口一番
「テラちゃん(私のこと)、この店舗はメンバー間のコミュニケーションがとれていないね。」とつぶやいた。
その一言に私は驚いた。
事前の店長ヒヤリングで私は「店内の若手と中堅の一人との人間関係に問題がある。」
との情報を得ていたが、私以外は人事部も掴んでいない新しい情報であった。
私 「なっなんでわかるんですか?」
会長「なんでわからないの?」
私 「・・・・・事前に知っていたんですか?」
会長「いや知らない。この店の空気が教えてくれているよ。肌で感じなきゃね。」
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以来当社のTOPS会議で私は「肌で感じる」という言葉を頻繁に使っている。
しかしあれから10年以上経過しているがその当の本人が、未だ「肌で感じる」境地に達していない。
いずれ後輩のTOPSたちに「なんでわからないの?」と問い返すことが私の密かな目標だ。